第 13 章 ハンモック動作図鑑
浅後線SBL
身体の背面をゆるめる
身体の背面、頭から足まで通う一本の線
一本指で回転 · 二本指で拡大と移動 · 金色の点をタップでその駅へ
全身で唯一、眉弓から足裏まで通う線で、途中の乗り換えは膝の裏の一度だけ。前屈で床に手が届かないとき、原因が脚の後面にあるとはかぎらない——この線のどの区間が引っかかっても、結果は同じだ。
この線はどこを通るか
- 01眉弓
- 02帽状腱膜
- 03後頭稜
- 04脊柱起立筋
- 05仙骨筋膜
- 06仙結節靱帯
- 07坐骨結節
- 08ハムストリングス
- 09膝の裏(ハムストリングスへ乗り換え) ★
- 10腓腹筋・ヒラメ筋
- 11アキレス腱
- 12踵骨
- 13足趾の裏・足底腱膜
この線は何をしているか
浅後線は頭頂、脊椎、脚の後面から足裏まで、身体の背面を走ります。身体が前へ倒れないように支える線で、前屈のときは全体が伸び、浅前線と前後で釣り合います。
トレーニングの要点
首の付け根、脚の後面、ふくらはぎがもっとも縮みやすい場所です。頭が前へ出ると、背面は長く、しかも硬く引っぱられます。この状態の筋肉は、さらに伸ばすのではなく、もう一度「使えるようにする」もの。ハンモックでの吊り下げ、前屈、背中を丸める動きが、線ぜんたいをもう一度伸ばしてくれます。
さらに深く
反り気味に立ちつづける姿勢(軍隊式の姿勢)は、背面の線を長い臨戦状態のようにし、ゆるみにくくします。むしろ背中を丸めること(チャイルドポーズのように)が、その線を伸ばし、ゆるみへ切り替えてくれます。
手がかり
背面が長く、しかも硬く、前屈が脚の後面で引っかかる
- 前屈で膝を曲げないと下りられず、太ももの後ろで止まる
- 朝起きて、かかとをついた最初の数歩がとくに硬い
- 首の付け根と上背部が一日じゅう張っていて、押すと硬い
- 長く立ったあと、ふくらはぎと足裏が張る
背面が硬すぎると、前屈を腰が代償します——脊椎が一節ずつ伸びず、動作ぜんたいが腰椎の屈曲で成り立ってしまう。
背面の線ぜんたいを伸ばし、背中を丸めることは、長い臨戦の姿勢を切ることにあたります。神経が警戒から修復へ切り替わってこそ、深く眠れます。
自分で一度測ってみる
床に座って両脚を伸ばし前屈し、指先から足までの距離を記録する。左右の脚を分けて一度ずつ行い、差を比べる。
ここから先は、本には書けない
この線がゆるむ感覚は、文字ではお渡しできません。
ハンモックに身をあずけて、ご自身で確かめてください。